講話音声再生(61~70)
第六一条 「一飯をくれ 庭を掃くという者には、一飯も恵まれぬが、望まずして掃く者には一飯どころか、まだまだよく恵まれるものである。」
第六二条 「今われ一人、天くだって来たと決心して、何事にも工夫をこらせ。」
第六三条 「世の中で あの人はしっかりしているということをよく聞く。またそのしっかりしている人が運の悪いこともよくきく。このしっかりという力を わが身の自由にしたいという性根に、おもしをしっかりかけたら運の悪いはずがない。人にむいてしっかりしていると、強いようで 弱いものである。神様の味方がないからである。かんちがいをせぬように。」
第六四条 「人道は、天道によりて生じ、天道は、人道に向かいて恵み、天人融合して、二つにして一つなり。」
第六五条 「人道は水車の如し。半ば水に着き、半ば水を離れて始めて力強し。」
第六六条 「財産は私有するまでは罪無けれども、私用するに由って罪となる。」
第六七条 「奢侈は財産の私用、怠惰は労力の私用」
第六八条 「食うために働く者は、食えれば働かず、ためるために 働く者は、溜まれば働かず、食べられても働け、溜まりても働け、天の道なり、 人の道なり。」
第六九条 「忠や、孝は、恩が重大なからするのではない。もし それなれば、捨てられた子は親に反しても善きはずなれど、そうではない。 忠や孝は天に対する返礼の道である。」
第七十条 「運というものは、目に見えぬところに蒔いた種が、目に見えるところに生えて来ることをいう。」