講話音声再生(443~452)
第四四三条 「人間の暮らしに「タラ」という事はあまり考えぬのがよい。愚痴になりやすい。一方の足を空に揚げて、その足が下らぬまに 一方の足が空へ揚げられたら、天にのぼれるのにというたらどうか、この「タラ」を考えるひまに、わが身のほどを悟ったらよい。知れた事をまじめに喜んでするのがよい。」
第四四四条 「神の前のおさい銭は神の前ばかりで出すのではない、常に人の生活に払う犠牲が、そのままおさい銭と心得たらよいのである。」
第四四五条 「世の中でする事のよしあし
第四四六条 「道というのは世の中を楽土にする方法の事である。そして知ったら命がけでする事である。之が本当の道で机の上には道は役立たぬ。」
第四四七条 「馬のたずなは馬の心と人間の心を通わす綱であって、馬をひきしゃくる道具と心得たら馬は言う事はきかぬ。」
第四四八条 「すべて人の行いは忠であろうが、孝であろうが、わが感情がはいっておったり、わが利害などが含まれて居るようでは本ものでない。まことの至忠至孝でなければならぬ。」
第四四九条 「人生を自転車にたとえたら、ぎやは折れておらぬか。
第四五〇条 「神に難の無いように祈るよりも、いかなる事があろうとも、これをきりぬける力をたのむのがよい。」
第四五一条 「凡人は慾で世を渡る。賢人は知恵で世を渡ろうとする。聖人は神仏を師として世を救う。」
第四五二条 「仏は、十界各具をなされている。ここが、ありがたい所である。
人間と少しも異なった所はない。ただ人生を悟られた方を仏といい、迷える者を人間というだけの違いである。」