講話音声再生(391~400)
第三九一条 「親切に、ほんとうの事いうてあげても、それがために、その人が死んだとしたら、その人はうそを言うたよりも、遙かに大きな罪を作った事になる。神の心は助け一点張りで慈悲ばかりである。」
第三九二条 「山は焼けても山鳥は立たぬ。」わが身に火がついても子は焼くまいとする。これが誠の信仰である。日常の暮らしに向いて、 この神心が持てるか。」
第三九三条 「神と尊ばれ仏と敬われているお方は、皆山鳥が 子供に向いて持つ慈悲心を、世間一般に向いてせられたお方ばかりである。 信仰という事も、この偉いお方に命がけで、すがりついて行く事である。そうすれば、いつの間にやら助けられて行くようになる。これをお陰というので、拝むばかりが信仰でない。」
第三九四条 「何事もああ困ったと言うひまで、今、何をするのが一番良いかという事を神様にご相談する心になったらよい考えが出て来る。」
第三九五条 「物事は形にとらわれたら間違いが起こりやすい。又わが身の事を大事と思うても間違いが起こり易い。この二ツの事を考えず、慈悲心で世の中を渡れば、間違いは起こりにくい。」
第三九六条 「冬子供が、かぜをひいた時、このまあ寒いこと、かぜをひいているのに困るなあと天に愚痴をこぼす暇があるなら、その手間で室内をあたためてやったらよい。身も心もおちついて喜べる。」
第三九七条 「言いわけは、わが身が助かろうとしている心から出る、それよりも、相手方の心を悟って、その人が喜べる方へ、力を入れるのが神の道。」
第三九八条 「同じことをいっても、人を逆らわずに言えるものである。たとえば、寒い時に、子供が寝ておって、ふとんの中からのり出る時に、「のり出してはいかん」と言わずに「りこうだから、ふとんの中にいなさい」と、いうた方が子どもがよろこぶ。」
第三九九条 「人の一生のうちで自分のために一番悪い事は、名をけがすということであろう、又仕事の中で悪いことは何かといえば、人のため御国のため害の有る事をする事であろう。ところが、この世へ務めに来ているのであるから、仕事が大切である。この重い任務を果すには、わが身を第一と思ってはならぬ。」
第四〇〇条 「なまける心が出るのは、神様のご縁がきれかけている事で、今の我が心が神に添うているかどうかを考えてみよ、必ずよろこばしい考えが出て来る。」