講話音声再生(291~300)
第二九一条 「道路の角石一ツを取り除く手元にも神の光はさしている。」
第二九二条 「真の智恵の世界は、言葉で言い表わせぬほど、不思議なものである。
第二九三条 「運と不運の二ッは無い。人の一生に、むち打たれる時、それを甘受すると、恨むとによって別れて来る。そのむちを避けようとする者はひきよう者である。しっかり味わうと、そこに言うに言えぬ慈悲の味がある。
第二九四条 「悪人を憎む事は、神の心に添わぬ。その罪を犯す心を悲しんでやり、その罪を負う心を愛してやってこそ助かる。
第二九五条 「易行は広い、回った道。難行は、細い近道。難行した人にして易行の有り難味がわかる。
第二九六条 「人間は、なぜ生きなければならぬか、という事は、風は、なぜ吹かなくてはならぬか、水は、なぜ流れなければならぬかという事と同じ神のつかさどりである。人が理屈をつけてみても、 先から先へとわからぬようになる。
第二九七条 「過去のつらさを知っている人は、それを知らぬ人よりはるかに幸福である。
第二九八条 「幸福のみを基礎として、人生を考える人は、神の姿を知る人でない。
第二九九条 「すべてに恵まれて何不自由のない人が、人生の苦痛を考え得る人は、前の世から、神や仏のご縁の厚い人である。
第三〇〇条 「智識をどれだけ得ても、心の力を知らねば、ほんとうの人間の価値はわからぬ。