講話音声再生(254~261)
第二五四条 「自分が知っている事でも、つつしんで聞き得る人となれ。」
第二五五条 「子供が背中をかいてくれという。親はそれをかいてやる。子供は親の手が届かぬので、そこでないと無理をいう。親は笑いながら、あちこちとかいてやる。子供は満足する。人がもしこのような無理をいうたら、どこまでついて行けるか、これで自分の心の狭い事を知れ。」
第二五六条 「念 々 不離 心」
第二五七条 「昔から「あほう息災」というが、あほうは 心が空なからである。心は空にするには難儀はない。仕事に精を入れたらよいではないか。運は足元にある。」
第二五八条 「神信心してお陰が見えぬように思うのは、お陰がないのではない。今まで積んで来た汚れが洗えているからである。洗えてしまえば驚くほど目に見える」
第二五九条 「道は一筋である。この一筋の道がわかれば、誠に有難いお陰である。そのひとすじの道を見つけるまで、辛抱強くさがさねばならぬ。これをみつけるには、神の庭に通う事が大切である。 そうすれば自然にわかってくる。言葉や文字で道はわからぬ。」
第二六〇条 「人の事を、さばかねばならぬ時には、まずわが心に慾と怒りと疑いとがあるか、なきかをよくしらべて見よ。この三毒がなければ、神心でさばけ。天のさばきを見習えよ。」
第二六一条 「同じ流れの清水を、二つのビンにくみ取って、一方のビンには土をつまみ入れ、この二つのビンを同時に振り動かして見よ。一方は濁り、一方は澄みきっている。しばらく静かに置けば、濁った方も、澄んでくる。心の底が清らかでなければ、事にあたり濁りができる。」