講話音声再生(222~232)
第二二二条 「一人来て、一人で行くも、まよいなし。来たらず、去らぬ道を教えむ。」
第二二三条 「闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、生まれぬ先の父ぞ恋しき。」
第二二四条 「万人は皆、先の事を考えて事をしておるのに、ある人は思うた通りに進み、ある人は意外に失敗する。これは、人の目から見れば不思議であるが、神の目から見られたら何一つのくいちがいもない。」
第二二五条 「人は生れ出て何をなすべきかを考えねばならぬ。この考えようによって、一生行く道に大差を生じる。これは人ごとに顔が違うように、いろいろと考えているであろうが、一口で言うと楽天地の協力建設とでもいえよう。それにしても人を、とがめてはならぬ。」
第二二六条 「今の世の中で、権利はあてにならぬもの、義務はのがれぬものと覚悟して、まじめに努力をしている人が成功するのは、ちょうど人間がからだに何も武器を持って生まれておらぬのに、生物の王者であるのと同じである。」
第二二七条 「神様を月にたとえ、人の心を水にたとえ、そして人が水面を見ているとせよ。水に波立てば、月はうつらぬ。それと同じようにわが心に波立てば、神様の有難味はわからぬものである。」
第二二八条 「伏し拝む井垣の中は水なれや、心の月のすめばうつるに。」
第二二九条 「人に恵んで貧乏した人はないが、わが身を愛する為に貧乏した人は多い。」
第二三〇条 「利己主義がうすらぐほど、神様のご慈悲を受ける事が多くなる。」
第二三一条 「人一人、助けるのは、千仏を供養するよりも お陰が多い。」
第二三二条 「わが身の非を悟れた喜びで、神様にお礼を申す心こそ、誠の心である。」