講話音声再生(113~122)
第一一三条 「人に好かれる人になりたければ、我が心に好かれる人となれ」
第一一四条 「わが子のかさ頭は、親は、かわいそうに思うてなでるが、人の子のかさ頭どころか、鼻汁を出しておったら 早きたながり、きらうようになる。いい換えたら我が子へ向けては、神心を出せるが、人の子に向いては、鬼心になりやすい。それで小さな神にはなれるが、大きな神にはなれぬともいえよう。いずれへ向けても変らぬ心を持ちたいものである。」
第一一五条 「人はちょうど、猿が箱に入れられたように 何も考える事なく、あちらの窓、こちらの窓と、むやみにのぞき回って日を暮すようではならぬ。人ごとに違うけれども、天の使命に従って務めを尽したいものである。」
第一一六条 「ボーフラは、やがて空飛ぶ運あれど、水中の時代は、水中で怠らぬ。」
第一一七条 「不思議は多いのがよい。何事も不思議が起らず、理屈でおさめてしまうのは、神に縁がうすい人である。」
第一一八条 「たとえ草履のやぶれにも礼をいえ。」
第一一九条 「うつは物は中へ入れる物により、強さが違う、人も心の持ちようで身体の強さが違うて来る。」
第一二〇条 「忍ぶ事は喜びの、もと、喜びは健康のもととなる。」
第一二一条 「えびや、かにのように、わが身を守るのに精を入れているものには、毒なものが多い。草木も人もその通り。」
第一二二条 「人は生れながら、身を守る 武器を持たぬ。形から言えば、慈悲の形、姿からいえば、神仏の姿をしている。小さな虫に至るまで、この柔和な形は、見ることは出来ぬ。心も何とかして、神の心を持ちたいものである。」